政府が法改正をする際に、日弁連に意見を求めることがあります。
日弁連は国に意見を返す前に、各弁護士会に意見を求めます。
東京弁護士会は日弁連に意見を返す前に、委員会と会派に意見を求めます。
委員会や会派では、私だけが意見を言うわけではありませんが、私は役職についているので、私が発した意見はほぼそのまま回答になります。
東弁の意見は委員会や会派の意見を集約して作られますが、意見が出ないことも多いので、出た意見は残りやすいです。
日弁連は全国の弁護士会の意見を集約しますが、最大規模の東弁の意見は影響力を持っています。
日弁連は国から意見を求められる立場ですから、当然発言力は強いです。
これがテコの原理です。
私は元国会議員秘書なのですが、まさか私のような下っ端弁護士が局所的かつ間接的とはいえ国家の立法機能に影響を及ぼしうるとは思ってもみませんでした。弁護士というのは本当に強力な資格で、たまにとても恐ろしくなります。