#ITの話
LenovoのThinkPad E14 Gen6 AMDを買いました。ギリギリ10万円をくぐったので、償却資産の申告が不要である点が決め手でした。どうせ固定資産税はかからないのに、面倒くさいんじゃ。20万円未満ならば申告不要なのですが、3年がかりの減価償却になります。Copilot+PCを様子見しており、あるいは直ぐに買い替えるかもしれないという思いもあり、2年以上元気に働いてくれればそれで十分という予算枠でした。
今まで使っていたのは富士通のLIFEBOOK UH08/E3です。13.3インチでわずか728gのすごいやつで、友人がこれ軽いでしょと自慢してきたので即座にポチりました。良いと思ったら迷わず買う、それが大人の経済力です。
ところが弱点がいくつかあり、メモリを8G しか積んでおらず、バッテリーはJEITA2.0準拠で11時間しか保ちません。
旧PCは2021年10月に購入して2025年5月まで使用しましたが、段々と起動が遅くなってきて、電源ボタンを押してから落ち着くまでに5分以上かかるという、とても使い物にならない状態になっていました。購入当初はonedriveとdropboxしか使っていなかったのですが、3年半の間に社会のDXが進み、onedrive、dropboxに加えてgoogledrive、slack、teamsを同時に使うことになったので、メモリ不足が原因と思われます。どうせwindows本体もアップデート毎に重くなっていると思います。
さらに、もともと容量が少ないバッテリーがへたってきて、外出先からWEB会議に出ていると1時間以内にバッテリーが尽きるようになっていました。2024年度は、私がZOOM会議の設営当番だったので、優先的にコンセント近くに陣取ることができて乗り切りましたが、2025年度からは薄氷を踏むような会議参加を強いられていました。
旧PCが寿命を迎えたというのが、買い替えの理由です。
新しいPCは、14インチ、1.44kg、メモリ32G、バッテリーはJEITA測定法 3.0 動画再生時 約11.8時間・アイドル時 約21.8時間です。728gはいつも軽く感じていましたが、敢えて1.44kgにチャレンジすることで、今後はどの程度の重さまで許容できるか試す意図もありました。2年使えれば納得できる価格なので色々と試せます。安いって素晴らしい。
なお、CPU性能は旧PCでも不満がなかったので、考慮要素になりませんでした。格安中華PCでよく見かけるN100でも、カタログを見る限り、オフィスユースには十分な性能です。すごい時代になりました。
新PCは、画面が13.3インチから14インチに変わったことで、随分と作業が楽になりました。長方形から正方形に近くなったので、表示面積は1割以上増えています。WORDを使えば、上からリボン、下からタスクバーが圧迫してくるので、作業領域は、体感では2,3割広くなりました。
メモリが増えたので、電源ボタンを押してから1分以内に準備万端となりました。32Gもあれば、3,4年は戦い抜けるでしょう。2年耐えてくれればよいと言いながらも、3,4年を期待しています。なお、ストレージは256Gです。仕事で使うファイルのほとんどはgoogledriveからストリーミングしているので、これで十分です。新幹線移動などで電波状況が悪いときも、仕掛中のファイルはローカルのデスクトップにあるので困りません。長年仕事をして、デスクトップで作業してこまめにフォルダ分類するスタイルにたどり着きました。
バッテリーは、1時間WEB会議に出た時点で3時間弱残っていました。ビデオオフにすればもっと頑張れるでしょう。会議が長引くと2時間を超えることがありますが、それでも余裕があります。また、残容量が75%以下になったら80%まで充電する設定も可能なので、バッテリーを労りながら延命できそうです。Lenovoは初めてですが、DELLと富士通よりもユーティリティが使いやすいと感じました。
驚いたのは圧倒的な静かさです。ファンが壊れていると疑い耳を本体に近づけでも、回っているような回っていないような。肩こり対策で本体底部に折りたたみ式の脚を貼り付けているのですが、その脚を立てることでできた本体下スペースに手を突っ込むと、風の流れを感じることができました。Ryzen7 7735HSを積んでおり省電力性能は高くないと言われていますが、オフィスユースでは負荷が低いので、実消費電力は少ないのだと思います。
総合的に満足度が非常に高く、Copilot+PCの導入は先になりそうです。スタンドアローンのAIで、ローカルの学習をRAGのようにモジュール化して、オンライン時にもローカルでの入出力は出ていかず、単にAI本体のアップデートをダウンロードするだけの一方通行、という状態が理想です。モジュール化された部分を他の指定したPCと共有できればなお良いです。そんな未来を気長に待てる体制が整いました。
ただ、Lenovo共通なのですが、なぜFnキーが左下なのか。慣れの問題だと言われても、外出先ではLenovoを使いますが、事務所の母艦デスクトップのキーボードも、定期的に往訪している顧問先から貸与されるPCも左下はCtrlなので、慣れたら余計に大変なことになります。Lenovo自身が批判が多いことを把握していて、標準インストールされているユーティリティでCtrlキーと入れ替えできるため作業の違和感は軽減されますが、ボタンサイズはいかんともし難く、たまに小指が届かずに誤爆しますし、プリントと異なる配置はキモいです。
あと、ThinkPadの証であるキーボード真ん中の赤ポチは使いこなせる気がしません。人生で複数回、赤ポチの良さを熱く語られたことがあるので良いものだとは思うのですが、タッチパッドでの2本指スクロールとピンチズームに慣れているので、使うことはないでしょう。
audio by HARMANは宝の持ち腐れです。私はノートPCの音声は常にミュートで、必要なときだけUSBイヤホンを挿しています。据え置き想定の15.6インチ以上ならばわかるのですが、14インチのPCに音質を求めるユーザーは少ないと思います。1.44kgなので据え置き想定なのかもしれません。
イヤホンで思い出しましたが、新PCは旧PC同様にtype-C端子が2つついていて偉いです。私は給電とイヤホンで最低2つ必要なので、PC選びの際にはtype-C端子が1つだけだと足切りしています。イヤホンはスマホにつなぐこともあるのでtype-Cである必要があります。たまにしか使わないので無線だとバッテリー切れが心配で、有線に落ち着きました。
肝心の重さですが、ショルダーバッグのベルトに付けている圧力分散パッドが優秀なので、思ったほど気になりません。とはいえギリギリな感じなので、次からは1.3kg以下を狙おうと思いました。
こうしていろいろ批評できるので、やはりお買い物は楽しいと思いました。
2025年5月27日追記
購入してから2週間くらい経ちましたが、弱点が発覚しました。静かな反面、左手の手のひらのあたり、タッチパッドの左側のあたりが熱いのです。指先で触っても全く熱くないのですが、手のひらを置きっぱなしにしていると徐々に熱がこもってくる感じです。おそらく体温よりやや上の40℃台だと思います。
また、WEB会議ではない会議に1時間参加したら、バッテリー残量が78%から70%まで減りました。残り8時間50分くらいでした。バッテリー寿命を伸ばすために80%までしか充電しないように設定していますが、フル充電なら12時間以上保つと思われます。オプションで大容量バッテリーに変更できたのですが、これ以上重くなっても困るので変更しませんでした。私の用途なら標準バッテリーで十分であることが確認できて、安心しています。