開幕前からチケットを買っていたのですが、全く情報がなかったので情報収集に努め、とりあえずガンダムは絶対に見たいと思っていました。7月19日土曜から小中学生の夏休みが始まり混雑が予想されたため、7月13日日曜を来場日としました。入場時間は10時からでした。パビリオンの事前抽選は、時間帯を変えてガンダムを何個も予約したのに、全て外れました。この時点でやる気ゼロです。
当日は、9時50分くらいにゲートについて、10時50分くらいに会場に入って、入場10分後である11時から当日予約を申し込もうとしたら、すでに全て満席でした。9時からの入場枠でなければ当日枠が取れないことを確認できました。
いよいよ何もすることがなくなり、なんとなくコモン館のうち1つに立ち寄りましたが、なかなか楽しかったです。2時間くらい楽しめました。なんとなく予約していた未来の都市も楽しかったです。
その後、ブルーインパルスがやってきたので、空を見上げて航空ショーを楽しめました。会場上空には雲がなく、とても綺麗な飛行機雲を見ることができました。
ブルーインパルスの時間帯はリングの入場制限がされていたのですが、ショーが終わった後も、随分と長いこと制限が解除されず、1時間近くボケーっと待ってからようやくリングの上に上がれました。ショーが終わって15分20分もすればかなりの人数がはけるのに、なぜ1時間近く待たせるのか意味がわかりません。
ガンダムの事前予約を全て外した身としてはリングの上を歩くことがメインイベントでしたが、これは感動的でした。地上よりもリング上の方が涼しく、趣向を凝らした各国のパブリオンを一望できるまさに絶景でした。夢洲は交通アクセスも良いので、会場施設をそのまま残して複合商業施設にした方が絶対良いです。私の別荘から近所なので、何度でも行きたいです。そのくらい素晴らしい会場でした。
気持ちよくリングの上を歩いていたら、運が良いことに、16時丁度に、水上ショーを見下ろせる絶好のポイントにいました。16時の水上ショーは把握しておらず、当初、19時30分まで時間を潰してから水上ショーを見て帰ろうと思っていたものの、暑さで体力を奪われ、諦めての帰路だったので、本当に幸運でした。
図らずして絶好のポイントから水上ショーを見て、夢洲駅までの30分くらいの牛歩を経て帰宅しました。
神戸の別荘を8時40分くらいに出て、帰ったのが18時30分くらい、10時間、18,000歩、食事なしの一日でした。食事の場所には空席があったのですが、万博価格なのでバカバカしいと思って食べませんでした。くら寿司には入れず、悔しいので、別荘の近所で寿司折りを買って帰りました。
500ミリのペットボトルを2本持ち込んで飲み干し、帰りに350ミリ缶のナタデココを飲みました。会場内には自販機が大量に設置されていたので、持ち歩く重さを考えれば現地調達すれば良かったです。
コモン館も未来の都市も楽しめました。リングの上から様々な建物を見ることも最高でした。ブルーインパルスは雲がない状態で、水上ショーは絶好のポイントから、それぞれ見ることができたので幸運でした。
ただ、システム周りはクソオブクソ、世界の頂点を狙えるクソでした。
公式サイトでアカウント作成が必要、事前予約に外れた、これは良いのです。公式サイトの行列が長いことも問題ありません。とんでもないアクセスを受け入れてダウンされるよりも、1時間以上待たされた方がずっとましです。何人待ちとリアルタイムで更新されることは高評価です。
問題はスマホアプリです。
公式アプリをインストールしましたが、見事に何もできません。予約などの操作をしようにもブラウザから公式サイトにアクセスさせられるだけです。なぜ日本企業はブラウザのショートカットとしてしか機能しないアプリをリリースしたがるのでしょうか。
メタバースだかなんだかもインストールしましたが、即アンインストールです。VRゴーグルが普及するまでメタバースに訴求力は生じないとなぜ理解できないのでしょうか。まさにお金の無駄遣いです。
会場でデジタルスタンプラリーに参加しようとしたら、何やら仮想通貨っぽいアプリのインストールと会員登録が必要だそうです。こちらは、会場の電波環境のためか、登録にとても手間取りました。ワンタイムパスワードを入力して会員登録したらタイムアウトだやり直せと言われて、再度メールアドレスを入力したら別のメールアドレスにしろと言われて、結局、当初登録が生きていたようです。やり直せというメッセージはなんだったのか。
一番腹が立ったのが、公式サイトにしろアプリにしろ、事ある毎にワンタイムパスワードの入力を迫られたことです。一度端末認証したらワンタイムパスワードなど不要だろうに、確認したら、当日4回ワンタイムパスワードを入力させられて、そこで飽きて、公式サイトへのアクセスをしなくなっていました。
なぜスマホアプリを1つに集約して指紋でログイン可能にしないのか。なぜ予約などは全てスマホアプリ内で完結させないのか。スタンプカードをNFTにするのは面白い試みだが、その管理をなぜ別アプリにするのか。権利関係の問題ならば、それを調整するのが運営の仕事ではないか。リングの上に人が殺到することを避ける必要はわかるが、なぜ航空ショーが終わってから入場制限を解くまでに1時間近くの時間がかかるのか。待ち時間を伸ばせば新たな混雑が生まれるとなぜわからないのか。そもそも来場日を決めてからパビリオンを予約するのではなく、パビリオンを予約できた日を来場日にしたい。予算を使うことばかり考えて利用者の利便性を一切考えない、theお役所仕事を見せつけられました。
最高のコンテンツと最低の運営という、いつもの日本でした。万博は大成功ですが、それは建設業者と出展者が頑張った成果であり、足を引っ張った運営が評価されることは断固阻止したいと考えて、この恨み手帳を残しておきます。