2025年11月9日
※このお話はフィクションという設定です
官僚の残業が今更ながら問題となっており、この調査が再び注目を浴びているようです。
https://work-life-b.co.jp/20210422_11719.html
調査を受けての記事も見つかりました。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d727f0e43693884937a8c9640fdf58c3421b9bff
記事中では、「とはいえ、野党の方が質問回数が多く、立憲民主党に所属している議員も多いため、単純にどこの政党が悪いと断定することは難しい。」という論評がなされいていますが、この認識には大いに異論があります。
私が国会議員秘書時代に仕えていた議員は官僚出身でした。
官僚時代の同僚の方からの評判は、国会議員になると言って憚らず、いつも当たり前のように遅刻をしていた、というものでした。
国会議員になってからも、午前中に事務所にいることはほとんどありませんでした。
国会が始まっても遅刻の常習犯で、同じ所属政党の議員からのお怒りの電話を受けることが年中でした。やさしい先輩議員が訪ねてきて、委員会や本会議に遅刻することは本当にまずいと注意してくれることもありましたが、その議員が出ていった直後に、真っ赤になって、遅刻程度で俺を注意するとはパワハラだと大騒ぎしていました。
多くの国会議員は勤勉です。重要な会議は7時30分など早朝から行います。多くの議員が参加できるようにという考えからです。
私が仕えていた議員は寝ているので、私が傍聴して資料を受け取りメモを取っていました。国会議員は議員会館で暮らしているので、徒歩15分で出勤できますが、私の通勤時間は1時間20分だったので大変でした。当時は胸ポケットに入るサイズの小さなメモ帳を愛用して、新聞記者のような生活でしたが、とても勉強になりました。
私が仕えている議員はいつも深夜まで議員会館にいました。私の方が先に帰宅していたので何時までいるのかわかりませんし、何をしていたのかも不明です。
会議をするわけでもなければ人に会うわけでもない。私がせっせと集めてきた会議資料も読んだ形跡がない。支援者に配布する国政報告のリーフレットも、自分で作ると言いながら、いくらせっついても作らない。
私の帰宅時間が最も遅くなるのは、仕えている議員が翌日に国会で質問をする日でした。当時は2日前ルールはなかったと記憶していますが、その議員は、官僚として出世できなかったためか官僚を嫌っており、嫌がらせのために、質問をギリギリまで寝かせていました。しかも、質問は電子メールで送るのですが、もったいぶるためか、私のアドレスから送信していました。
そもそも、質問したいことがあるから手を上げて質問させてくれと言うのです。質問の作成に時間がかかるはずなどありません。私は、午後の早い時間帯には、質問を受け取って、指示があったら送ってと言われて、延々待機していました。何もすることがないので、過去に出席した会議の資料を読み直して勉強していました。
日付が変わり質問当日になると、嬉しそうに、そろそろ可哀想だから送ってあげるか、などと私に送信を指示し、私はメールを送信してから帰宅していました。終電は過ぎているのでタクシーでの帰宅でした。タクシー代はもらえていました。
私が仕えていた議員は、当時は与党議員でした。
TPPが盛り上がっているときに、議員の指示により深夜のロングランの会議を傍聴させられたのですが、そこで、政府の役職につかれている議員が説明のために登場すると、平場の議員から、「お前は政府の人間だろ」「帰れ」などと罵声が浴びせられました。
私が仕えている議員に限らず、この政党の所属議員はどこまでも野盗気質で、与党という意識はないのだと痛感しました。
だから冒頭の記事には大いに異論があります。やつらは与党時代からこんなでした。野党だからということは断じてありません。
恐ろしいことに、立憲共産党の支持者が、今もなお大量に存在しています。大量に生息している社会の敵をどのように識別してどのように距離を取るか、それが私の課題です。