時は金なりという言葉がありますが、つい数年前まで、私はこの言葉の意味を理解できていませんでした。意味を教えてくれたのは、法律書籍サブスクリプションサービスの営業の方です。
月額7,000円のサービスに加入したとします。法律書籍は高いので、1冊3,500円だとして、毎月2冊と巡り合わなければ元は取れません。微妙なところなので、ならば固定支出を抑えよう、というのが、営業を受けるまでの私の判断でした。しかし、その営業の方は、素晴らしい説明をしてくれました。
WEBサービスは時間の節約を売っている。1冊3,500円の本を探し当てるために、移動時間込みで1時間では到底足りないだろうが、WEBサービスならば15分で探し終えられる。売っているのは本ではなく本を探している時間だ。
なるほど、ものすごく納得しました。若いころの私ならば、本を探すのは働いてない時間なのだから機会損失は発生していないと反論していたところですが、年を取ると、仕事終わりに本屋に立ち寄ることすら疲れます。体力の衰えから、限られた何かができる時間を、売上にならなければ遊びでもないことに費やしたくはないのです。
私は、ようやく時は金なりを理解し、今は法律書籍サブスクリプションサービスに複数加入しています。機会損失の抑制だけでなく、法律相談の回答に参考書籍をつけたり、研修講師をする際のネタ作りに役立てたり、自分が本を書く際の参考にしたり、売上にも結び付けているので、珍しく上手にお金を使えていると思います。