2025年10月14日
私は専門分野を持たないなんでも屋さんであり、座して仕事を待つばかりのNEETと紙一重おじさんなので、仕事のマイブームが自然発生します。さらに、私の仕事は現代社会の縮図という側面を持ちます。
近年の大きなトレンドは個人情報保護法なのですが、先週今週は広告が集中しました。
・ブランド牛を用いた加工食品の商品名検討
・芸能人と化粧品のタイアップ契約書のチェック
・食玩のパッケージ表記と課税の確認
・人材紹介サービスのチラシチェック
・弁護士向けノベルティのネタ作り
・クラウドサービスのアンケートキャンペーンのチェック
もちろん他にも色々仕事はしていますが、私の仕事の一部を見るだけでも、世の中には様々な商品やサービスがあるのだとよくわかります。一つの企業に所属してしまうと勤務先の仕事にしか触れることができませんが、専門を持たない弁護士をやっていると時々の流行り物に触れることができます。
一昨年あたりからはAIばかりで、浮き世離れしとるわ、IT長者が羨ましいわ、と、どこか他人事なのですが、地に足のついた仕事ができると嬉しくなります。
新型コロナ禍では、経済オワタを通り越して、こんな異常事態が続くわけがないのだからアフターコロナにご期待くださいという開き直った心境でした。
今は、アフターコロナの本格到来を実感しています。経済がきちんと回り始め、新商品や新サービスが次々リリースされているので、おじさん、とても安心しました。おじさんも経済を回す一人で当事者なのですが、マーケティング学者の卵だったので、どうしても観測者の目線になってしまうのです。
2025年10月20日追記
ついに不動産が動き出したような気がします。ここのところ中国籍の方が日本の土地を買い漁るばかりでしたが、続けて日本人から不動産売買や賃貸借の相談を受けました。高市トレードで株価も爆上がりしていますが、日本経済が本格的に回りだしたと実感しています。しかし、私の見立てではそろそろアメリカがドカンと落ちるので油断は禁物です。それでも、渉外弁護士ならぬドメスティック弁護士の私の仕事が増えているということは内需が元気ということですから、日本が巻き添えになるにしても致命傷は避けられるのではないかと楽観しています。経済経営分野出身なので、弁護士という職業は社会に敏感になれて本当に面白いと感じます。学者の卵をしていたときは成功した経営者の話しか聞けませんでしたが、今は様々な現場の声を聞くこともできます。弁護士になりたいと思ったことはないのですが、弁護士になって良かったとは感じています。