2026年1月1日
明けました。何もせずとも年は明けますし、何もしないと無駄に年をとるだけなのですが、とりあえずおめでとうございます。挨拶は大事です。
思えば、2010年12月16日弁護士登録、2015年10月23日事務所開設という私にとって、2025年は、弁護士になって15年、独立して10年という節目の年でした。
大好きな新規事業立ち上げ支援の仕事が安定して入ってくるようになり、サラリーマン時代の楽しさが戻ってきました。
企業主催セミナーの講師をしたら申込数が240を超えたそうです。ついでに、本を3冊書いているところに会派の政策綱領のとりまとめが重なりました。アカデミック色が強まり原点回帰の一年でもありました。
私生活では、諸般の事情から、10年ぶり3件目の不動産(持分)購入により流動性が高い金融資産を全て失いました。既に含み益は出ていますが、人生で初めてすぐに動かせるお金に不安をいだいています。
振り返ると、新規事業開発、学問、不動産という、これまでの人生を象徴する一年でした。節目を意識していなかったのですが、それっぽい一年になって本当に不思議です。
私はあれもやりたいこれもやりたいというタイプなので、独立当初は「夢ばかり見ていないでやれることをやれ」「あれもこれもだと全て逃すから一つ残して他は諦めろ」などのアドバイスを多数いただいたものです。一切聞く耳を持たずに、座して仕事を待ち持ち込まれた仕事を選り好みしてきましたが、桃栗三年柿八年、細々食べていけるようになりました。金額は小さくとも、どんぶり勘定で毎月の売上が安定している上に、収入源を分散させているので、いつ何時誰とでも喧嘩別れできる気楽さがあります。成長を感じられる難しい仕事が次々降ってきますし、他人が知り得ない情報にアクセスできる立ち位置や、休みたいときに休める自由も手に入れました。
個人顧客や多くの中小企業は弁護士を使ったことがありませんから、値切ってくれば要求もきつい。それを捌くのが弁護士のスキルではあるのですが、そもそも私は職業としての弁護士になりたいわけではないので我儘な依頼者はノーサンキューです。それが私が集客をしない理由でもあります。
翻って、ある程度以上の企業は弁護士を使った経験があります。だから私は、労せずして「はやいのうまいのやっすいのー」という評価を得られます。商品を私個人の能力に絞ることでミニマム経営を実現し、安価にサービス提供できる点も私の強みです。潔く裁判手続を切り捨てたことが奏功しました。裁判手続では事務職員のマンパワーが必要になるからです。
インターネット上で専門家を名乗って同種事件を集めればノウハウの蓄積による省力化が果たされ利益が出せる、というのも真理です。しかし、私のプレイスタイルは過剰なレベリング先行型で、なかなかお金が稼げないものの、後になればなるほどイージーになります。そして、プレイスタイルに応じた準備として潤沢な資金を蓄えてから独立しました。採算度外視で眼の前の仕事に全力投球し、スキルを磨けば黙っていても仕事は入ってくる、というのは古式ゆかしい理想論です。私はニッチの極みにある業態ですが、方法論では王道を歩んでいます。
などと自画自賛しながら、残酷な真実に気づいてしまいました。過去の弁護士には職業への信頼がありました。だから先輩方は、糟糠の妻に支えられながら、広告を打たずにクラシカルスタイルで成功されていました。しかし、将来に期待されなくなった現代の弁護士は、目先の利益を追わなければ甲斐性なしとして捨てられてしまいます。今の時代、稼げていないのに焦っていない弁護士などただの社会不適合者です。登録15年独立10年を総括していて私が結婚できない理由を悟ってしまいました。稼ごうという意欲のなさが問題なのだと思います。
昔から、いつも将来のことばかり考えていて、いつになったら将来になるのだろうと不安な時期もありましたが、今を考えなくても年々今が楽になっているので、もうずっと将来のことだけ考えていれば良いと開き直りました。だから今年はもっと将来を見据えて種を蒔きます。
まずは税理士試験の勉強を開始します。今年始動できれば、来年から受験します。「弁護士なら税理士登録できるでしょ」と言われますが、私は見栄っ張りなので一番険しいルートを選びます。税理士の業務範囲には事業税と資産税があり、前者は確定申告、後者は富裕層の資産管理だそうです。私は後者をかじりたい。とはいえ、弁護士として裁判をしないように、税理士としても作業は外注するつもりです。それでも作業指示は出したい。手が止まっている人には「貸してみい。ほら簡単やんか。教えたるから自分でやりい。」と指導できる人間でありたい。
一般向けの相続対策の書籍も書きたいです。これまでに書いてきた本はいずれも弁護士向けです。弁護士は簡単に3,000円以上の本を買ってくれるので、出版社としては1,000部売れれば一応の回収ができるため、執筆のハードルが低いのです。私は1冊1,000円の通俗本を10,000部売りたい。教育事業やセミナーにも通じますが、必要な知識を広くわかりやすく伝えるスキルを身に着けたいです。本当の得意分野は労働なのですが、殺意満々の必殺技など後世に残せないと虐殺王(シルバーマン)も言っています。
今年の目標ではありませんが、税務を通じて経理も学び、法務と経理の双方に対応できる人材を育てていきたいです。それが一番食いっぱぐれません。今の私は他の弁護士の手に負えない仕事を生業にしていますが、それを受注できるようになるまでは何をしてもオーバースペックでした。手っ取り早く食べられる人材を育てたい。そこにこそ教育の需要があるはずです。
業態の改善にも着手したいです。現状、生きていくための安定した売上は得られるようになりましたし、実績作りのための難しい仕事の安定供給も受けられるようになりましたが、複数社のWEB会議をはしごするので平日日中がほぼ死滅しています。これでは単発仕事への対応が窮屈です。売上を落とさずに稼働時間を短くする方向で調整し、空いた時間で単発の仕事を拾っていけば、今の売上プラスボーナス的な売上が得られるという算段です。相続対策は企業の仕事と時間的に両立しやすいので、より力を入れたいです。
私は職業としての弁護士になりたいと思ったことはありませんが、それでも、当時はイケイケの難関資格でしたから志しました。今は景気が悪い話しか発信されないので、私のようになんとなく流入してくる層に期待できません。だから魅力を発信したい。弁護士は、独占業務の範囲が広く、業態を自由にデザインすることが許された資格です。法曹養成は私の最大の関心分野の一つであり、私を好き勝手に生きていて羨ましいと感じてくれたらこのサイトは大成功です。真実は結婚できずに家族がいないから計画的に時間をかけて業態を組み上げられただけなのですが、自己防衛のために不都合な真実からは目を背けなければならないのです。鏡を見せるな自殺したくなる。
せっかく楽しく働けるようになったので、なにか格好良い職業の名乗り方を見つけたい。気取っている方向ではなく、思わずうなるような上手いやつ。大学院を2つも出ながらまともに稼げるようになったのは40歳ころという遅咲き(正確には30代前半に貯金した分を30代後半に戦略的に食いつぶした)ですが、その甲斐あって、儲かってはいませんが、ワーク・ライフ・バランスと安定性と自由は手に入れました。並の弁護士並みに稼げればいいじゃない弁護士だもの。
後は名乗り方ともう少しの売上で結婚できるような気がしているんだ。もてるために仕事に邁進したい。そうすれば、ソリオの車幅に魅力を感じてくれる素敵な女性と出会えるはずです。
もてたい!
これをもって新年の抱負とさせていただきます(中並感)。